英語で学ぶ自己愛(3)
- Maki Fukami

- 2021年7月12日
- 読了時間: 2分
自己愛 7つのタイプ
前回のブログで、自己愛性人格障害者NPDの基本的な特徴を説明しました。
但し、厳密にいうと、自己愛性人格者障害NPDというのは、ICD-11に基づいて、公式に診断が下った人を指します。けれど、私たちが毎日の生活の中で出会う自己愛(ナルシスト)は、必ずしも診断されているとは限りませんし、そういう意味ではスペクトラムで捉えた方が現実的です。

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今回は、アメリカで大人気の臨床心理士ラマニ博士のYouTubeから、7タイプの自己愛(ナルシスト)をご紹介したいと思います。全て同じルーツ(前回のブログで書いた特徴)を持ちますが、行動としては様々な現れ方をするので、それを大別したものです。
1. Grandiose (野心型)
ナルシストの典型例。カリスマティックで魅力的、成功者に多い。
2. Covert(陰険型)
他人を責め、あらゆる不満を言い、決して満足せず、自分をより犠牲者に見せる。極めて操作的。
3. Malignant(悪意型)
サイコパスの一歩手前。支配的で人を屈服させる。
4. Benign(温和型)
一緒に遊ぶと楽しく人気者だが、責任や結果など深く考えることができない。
5. Neglectful(無視型)
ターゲットに対しては無関心を貫く一方、他の人達とは普通に接する。
6. Communal(社会型)
自分の名誉のためだけに慈善事業をするタイプ。表と裏の顔がある。
7. Generational/Cultural(世代・文化型)
ナルシストの家系や、家父長制や社会階級など権力構造の中で育ったパターン。
この7つのタイプのうち、複数が組み合わさったハイブリッド型もあります。
一口に自己愛といっても、色々なパターンがあるんですね。
次回以降、折を見て、それぞれをもっと詳しく掘り下げていきたいと思います。
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