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「パーソナルレジリエンス」とは
パーソナルレジリエンスとは、心理的レジリエンスともいわれ、精神的、感情的に、危機にうまく対応し、また危機以前の状況に迅速に復活できる能力であるとされています。
災害、離婚、いじめ、重大疾病、大切な人の死など、人生に突如現れる危機。危機をうまく乗り越えられる力、危機をバネにして、さらに力強く生きていく力、パーソナルレジリエンスとは、そういう力のことを言います。
2020年9月、アメリカのフォーブス誌がResilience: The Key to Future Business Success(レジリエンス:ビジネス成功の秘訣)という記事を掲載したように、ビジネスシーンでも危機的状況は起こりますし、うまく危機を乗り切れるか、ビジネスを成功に導けるか、それもパーソナルレジリエンスにかかっている、というわけです。ちなみに、ハーバード大学では職員を対象にレジリエンス研修を行っていますが、このように職員研修にも取り入れる動きはすでに欧米でみられています。
日本でも、「パーソナルレジリエンス」で検索すると、人事やビジネス関連のウェブサイトが山ほど出てきます。これらは、仕事での失敗を、単に慰めたり寛容であろうとするのではなく、むしろ逆手に取ることによってビジネスを促進しようという動きでもあります。
日本では、国土強靭化の文脈で「レジリエンス」という言葉がよく使われるようになりましたが、それと区別するために、当ウェブサイトでは心理的レジリエンスのことを「パーソナルレジリエンス」と呼びたいと思います。
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本田 充
筋ジストロフィーの患者・研究者で旅人
手足に障害を持ちながらもこれまでに5大陸46の国と地域を旅した。
現在はiPS細胞を用いた筋ジストロフィーの研究に没頭。
「病気だからこそ」がモットー。
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